先週、自民党が今年の夏に行われる参議院議員選挙の比例代表候補として、
今井絵理子さんの公認を内定したことが明らかになりました。
私は、今井さんについて「女性ボーカルグループSPEEDのメンバーで、現在は女手一つで聴覚障害を持つお子さんを育てている。」程度の認識しかありませんので、彼女が候補者としてふさわしいかどうかについてここで論じることは避けたいと思います。
ただ、政党の候補者選びの基準が何よりも知名度を優先しているように思えて、それについてはとてもモヤモヤしてしまいます。
だって、誰とは言いませんがこれまでも知名度だけで当選し、その後何の活躍もしなかった人がワンサカいますよね。私たちが汗水たらして働いて納めた税金は、国のために役立ってくれる人に使ってほしいです。
さて、その税金ですが、国会議員一人に使われる金額はどのくらいなのでしょうか?
役職のない参議院議員に、1年間に支払われる金額(報酬・手当・経費)を見ていきます。
まず、基本給は約1,550万円です。
そして期末手当(ボーナスのようなもの)が約600万円。
文書通信交通滞在費(公的な書類の発送や通信のために支払われる手当)が1,200万円。
立法事務費(立法調査研究活動を行うための必要経費の一部)が780万円。
秘書給与が約2,000万円。(一律ではないのですが、ここでは計算しやすいようにこの金額とします。)
以上を合計すると6,130万円となります。
上記の金額について衆・参で違いはありませんが、参議院は任期が6年で任期途中での解散がないため、議員辞職しない限りこの金額が6年間支払われます。したがって任期中に支払われる金額は、6,130万円×6年=3億6,780万円となります。
一般的なサラリーマンの生涯賃金は2億5,000万円と言われていますが、これをはるかに上回る金額がわずか6年間で支払われるのですね。
これだけの税金が使われるのであれば、有権者としては何が何でも慎重に考えて投票しなければと思います。