家畜人ヤプー
プライベート , 私の趣味

【書評・感想】「家畜人ヤプー」から考えてみた人生論5選

異次元度:★★★★★。日常、普通から離れたい方にオススメです!

アイウチ

writter アイウチ 2017/03/06

いつも、我がスタッフブログに
ご訪問いただきありがとうございます。
アイウチです。

今日は、週末に読み終えた本
をご紹介いたします!

書評という性質上、
ネタバレ注意なのと、
感想は個人の見解ですので、
ご了承ください。

さて今回読んだのは、沼正三の
家畜人ヤプー(角川文庫)」。

一発目のチョイスとしては、
書評を辞退したいくらいの
(そもそも頼まれてすらないが(;^_^A)
強烈な内容です。

表紙も幻想的!

■評価

異次元度:★★★★★
こんな方にオススメ:日常、普通から離れたい方
オススメしません!:清廉潔白な方

■主要登場人物

クララ:ドイツ人女性。麟一郎の婚約者
瀬部麟一郎:日本人留学生。クララの婚約者
ポーリーン:2,000年後の未来からやってきた未来帝国イース人の女性

■あらすじ

クララと麟一郎は、若い恋人同士。
20世紀のドイツ山中で
乗馬を楽しんでいると、
近くに墜落した宇宙船にいたヤプー犬に
麟一郎が噛まれて
麻痺してしまいます。

その後
「解毒するには、
イース帝国で治療を行う必要がある」
というヤプー犬の飼主ポーリーン
の助言に従って、2人は宇宙船に同乗します。

しかしイース帝国は、
白人(人間)>黒人(奴隷)>日本人(家畜)
という絶対階級制を持つ世界だったのです。

■見所

なんといっても、
イース帝国での日本人の扱い。
※ちなみにタイトルのヤプーは、
日本人の蔑称「JAP(ジャップ)」
が由来かと思われます。

最先端の技術で、
便器、足置き場、乗物などに肉体改造され、
完全に白人の生活を支援するための
道具に成り下がります。

加えて、ヤプーのエネルギー源は
白人の排泄物!

それがよろこびになるよう
徹底的に調教される描写からは、
フィクションとはいえ、
「人権って何だろう?」
と考えてしまいました。

そしてもう一つの見所はクララと、
ヤプー改造された麟一郎の関係が
次第に恋人から支配関係に
変化していく点でしょう。

戸惑いながらも、
お互い支配する快楽と
支配される快楽に目覚めていく過程は
もはや常人には理解できない世界です。





と、この時点で勘の良い方は
もうお気づきかと思います。

本作品は、作者の支配されたい願望が
スパークした妄想マゾ小説です。

そんな奇作「家畜人ヤプー」から、
私なりに考えてみた人生論を以下に5つあげます。

1.何が幸せと感じるかは、人それぞれ

いくら特異な趣味だからといって、
相手の価値観を否定したり、
逆に自分の価値観を押し付けたら、
絶対、人間関係うまくいかないですよね〜。

2.妄想って、楽しい!

独創的な発想も、
実は妄想からだったりしませんか?

3.どんな世界も突き詰めた者は強い

著者も、多数者の理解は諦めており、
その覚悟がこれだけエッジの効いた作品の
誕生につながったように思います。

4.人間関係に、絶対はない

クララと麟一郎の関係から、
仏教で言う「諸行無常」のはかなさを感じました。

5.人は人を傷つける生き物でもある

誰もがちょっとした弾みで、
人を傷つけかねない弱さを持っている
ことを自覚して生きたいものです。





さすがに支配されたい願望は
目覚めませんでしたが、
本は、色んな刺激を私に与えてくれます。

そして楽しめるだけでなく、
人生を変えるきっかけになる
学びや気づきがあればさらに幸せですね。

それでは次回もお楽しみに。。。