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介護施設費用の平均は?独身者が知っておきたい初期費用と月額費用

介護施設費用の平均は?独身者が知っておきたい初期費用と月額費用

この記事の早わかり要約

  • 独身者が将来のために検討しておきたい介護施設。介護施設は、有料老人ホーム、高齢者向け住宅、ケアハウスなど、目的によって様々なタイプがあります。
  • 老後、快適な生活を送るためにも、介護施設のことを知り、今から必要な費用を貯めておきましょう。

老後の生活費はどのくらいかかるの?

少子高齢化が進み、老後の生活についてより一層不安に感じている独身者も多いのではないでしょうか。
「そもそも老人介護施設って入る必要があるのかしら?」
「今までだって自分ひとりで生きてきた」
そんな風に思われる方もいるかと思いますが、まずは老後に出て行くお金のことを考えてみましょう。
例えば夫婦2人の場合、老後にかかる平均資金は約1億円とも言われています。
生命保険文化センター 令和元年度生活保障に関する調査によると、老後2人で生活を送る上で、必要とされる費用は月額で平均22.1万円となっています。
年金受給を65歳からだとして、65~90歳の25年間で計算してみると・・・ 22.1万円×12ヶ月×25年間=6,630万円
ゆとりある生活を送るために必要だとされているのは34.9万円なので、36.1万円で計算してみると・・・ 36.1万円×12ヶ月×25年間=10,830万円
月々36.1万円だと、1億円を軽く超えてしまうことがわかります。
その他、雑費やお祝い、急な支出にも備えておかなければいけません。生活スタイルによっても異なりますが、老後には、やはり1億円近い金額が必要なようです。
一方で独身者にかかる費用は、単純計算で考えて、半分の5,000万円となります。もちろん年金の受給や退職金等もあるかと思いますので、そのままの金額を自分で用意しなければいけないというわけではありませんが、それでも多少なりとも老後への備えは必要と言えます。

介護施設という選択

将来的にも独身だった場合、現実的な選択肢として、高齢者が安心して日常生活を送ることができる環境を整えている介護施設は非常に有効な手段と言えるでしょう。
今回は、有料老人ホームと、サービス付き高齢者向け住宅、ケアハウスの3つの選択肢を考えてみます。

有料老人ホーム

有料老人ホームとは、入居された方に、以下4つのいずれかのサービス(複数も可)を提供している施設です。
・食事の提供
・介護(入浴・排泄・食事)の提供
・洗濯、掃除などの家事の供与
・健康管理
このタイプの施設は、サービスも料金も様々で、どれを選ぶかはあなたの体力と経済力次第です。中には「入居一時金が0円」という施設も。介護付き、住宅タイプなど、ニーズに応じて選ぶことができます。

サービス付き高齢者向け住宅

こちらは60歳以上の方、もしくは、要介護/要支援認定を受けている60歳未満の方を対象に、状況把握サービスや生活相談サービス等の福祉サービスを提供する住宅のことです。
月額料金は20万円前後が主流ですが、おもわぬ掘り出し物もあるので、情報収集が大切になってきます。サービス付き高齢者向け住宅と、有料老人ホームとの一番の違いは、利用権契約か賃貸借契約かという点です。
簡単に言うと、利用権契約は、居住部分とサービスが一体化となっている契約で、賃貸借契約は、居住部分とサービスが別の契約になっています。老人ホームが介護サービスメインなら、サービス付き高齢者向け住宅は、その名の通り、高齢者用の賃貸住宅といったところです。
介護などのサービスは“オプション”という考え方で、シニアライフを謳歌するための設備が充実しているところが多いようです。

ケアハウス

ケアハウスとは、正式には「軽費老人ホームC型」と呼ばれるものです。食事の提供と見守りを行う「A型」、見守りのみの「B型」よりも幅広い介護サービスを受けられる施設となります。
身寄りがなく、収入が高くない人でも自治体の助成を受けて利用できる施設で、昨今人気が高まっています。つまり、独身の方がチェックしておきたい施設なのです。
大まかに言って、自分で生活ができる人のための「自立型」と、介護サービスのついた「介護型」があります。どちらも一長一短があるので、よく吟味して、じっくり検討してみてください。

≪自立型≫
初期費用:30万円程度
月額利用料:6~17万円程度
月額利用料以外に掛かる料金:支給限度額内の介護保険在宅サービスを利用した場合、そのサービス費の1割が必要
対象者:60歳以上で、自炊ができない程度の身体機能の低下や、独立して暮らすには不安がある人

≪介護型≫
初期費用:数十~数百万円
月額利用料:16~20万円程度
月額利用料以外に掛かる料金:特定施設入居者生活介護サービス費の1割
対象者:65歳以上で、要介護1以上
実質的な費用や入居の条件は施設によって異なります。公的な施設になりますので、各都道府県の福祉担当窓口で聞いてみると良いでしょう。

いかがでしたか?不安には変わりないけれど、なんとかなりそうな気がしてきませんか?1つだけ言えるのは、「何にせよ、老後にはお金が必要」ということです。
お金があれば、独身でも快適な老後生活が送れる今の時代。気になる老後のお金のことは、今からしっかり計画を立てておきましょう。

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おさらい

  • 独身者が将来のために検討しておきたい介護施設。介護施設は、有料老人ホーム、高齢者向け住宅、ケアハウスなど、目的によって様々なタイプがあります。
  • 老後、快適な生活を送るためにも、介護施設のことを知り、今から必要な費用を貯めておきましょう。

(最終更新日 : 2021年1月6日)

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