その他

まとまったお金の運用のポイントは分散投資

まとまったお金の運用のポイントは分散投資

この記事の早わかり要約

  • まとまったお金を運用する際には、投資方法のリスクとリターンのバランスを整理して分散投資すると良いでしょう。
  • 退職金を運用する場合は、老後資金を失うリスクを考えた上で、堅実な投資方法を選択することが必要です。

まとまったお金の運用方法

社会人になってからコツコツと貯蓄を始め、まとまったお金になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうは言っても、低金利の今の時代、減りはしないけれど、増やすこともなかなか難しいですよね。これで老後の生活は大丈夫なのかと考えると、不安に思う方もいるでしょう。そのような不安を少しでも解消できるように、まとまったお金をどのように運用すれば、増やすことができるのかを一緒に考えていきましょう。

分散投資の重要性

資産運用の基本は分散投資です。分散投資とは、一つの投資対象に資金を全て投入するのではなく、複数の投資対象に資金を分散して投資することです。全ての投資資金を一つの投資対象に集中させていると、その運用がうまくいかなかったときに大きな損失になってしまうかもしれません。この状態で損失が出ると資金の大部分を失ってしまうことになりますが、分散投資をしておけば、ひとつの投資対象で損失が発生した場合でも他の投資で損失を補えるかもしれません。資金を分散させておくことはリスクを分散させることと同義であり、資産運用に欠かせない考え方です。
もし、今まで一つの投資対象で運用していて、ある程度まとまったお金になっている場合は、リスク回避のためにも分散投資を検討してみましょう。

投資方法のリスクとリターンのバランス

では、どういった商品に投資するのが良いのでしょうか?数多くの投資方法から自分に合ったものを選ぶのは難しいですし、そもそも何を基準に選べば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。そこでまずは、それぞれの投資方法のリスクとリターンのバランスを整理してみましょう。
商品によってはこの限りではありませんが、一般的には下記のように分類されています。

ローリスク・ローリターン

定期預金/個人向け国債

ミドルリスク・ミドルリターン

株/投資信託/ETF/REIT

ハイリスク・ハイリターン

FX/先物取引
このようにリスクとリターンを整理することで、どのように分散投資するかの判断材料になりそうではありませんか?投資目的によって選ぶものは変わるかと思いますが、例えばリスク分散を目的とするのであれば、ローリスクな定期預金や個人向け国債である程度の元本保証をしつつ、ある程度のリターンを狙って、株や投資信託にも資金を分散するといった具合です。

長期運用可能な投資方法

もし、まとまった資金を運用できるのであれば、長期運用を前提に投資するというのも良いかもしれません。例えば不動産投資の場合、キャピタルゲインとインカムゲインという利益をあげる方法が二種類あり、ともに長期運用に向いています。キャピタルゲインとは、不動産物件の購入と売却によって生じる利益のことです。安く買って高く売るほど大きなキャピタルゲインが得られます。不動産の価格は状況によって変化することもあり、購入時に安かった物件が数年後には高値となっている可能性もあります。逆に購入価格より安値で売却してしまうと損失となります。数年単位で価格が変動するのを待ち、良いタイミングで売却したいものです。
また、インカムゲインは不動産を所有していることで生じる利益のことで、賃貸物件の家賃収入がそれにあたります。例えば、家賃を5万円に設定しているアパートを2部屋所有していて、借りる人がいる場合、毎月10万円の賃貸料を受け取れるということです。入居者が途切れることがなければ、定期的に長期にわたって利益を得られるのです。

退職金がまとまって入ったときに考える投資

まとまったお金が入る代表的な物として、退職金があります。退職金は一定の年齢を経て、受け取るものですが、退職金を使った投資に失敗すると、老後資金がかなり少なくなってしまう可能性もあります。勤続年数によっては、退職金が数千万円という人もいるでしょう。リスクが少ないことを最優先に考え、堅実な投資をすると良いでしょう。
例えば投資信託は、複数の投資家から集めた資金をまとめ、株式や国債などによって運用する投資です。運用は銀行や証券会社のファンドマネージャーが行うため、資金を預ければいいだけです。自由な時間を持ちつつ、運用がうまくいけば利益を受け取ることができるのがメリットといえます。投資信託は元本保証がないため、退職金を投資する場合はファンドを厳選することが大切です。ファンドの中身は様々で、先進国の国債を中心に運用する安全性が高いものや、新興国の不動産への投資などハイリスク・ハイリターンなものまで多岐にわたっています。それぞれのファンドの魅力とリスクをしっかりと把握した上で選ぶことが大切です。まずは、投資をすることの対価として何を得たいのかを明確にして、自分に最も合っている運用方法を選びましょう。

頼りになるFPの存在

「お金のことを相談できる場所やサービスがある」ことをご存じですか?

 

資産形成・家計見直しのプロフェッショナルとして、ファイナンシャルプランナー(FP)がいます。FPに相談することで、お金のお悩みやご不安の解決法のヒントが得られるかもしれません。

 

ご自分で調べるだけでは不安だという方は、「FPに相談する」という選択肢も検討してみませんか。

 

 

おさらい

  • まとまったお金を運用する際には、投資方法のリスクとリターンのバランスを整理して分散投資すると良いでしょう。
  • 退職金を運用する場合は、老後資金を失うリスクを考えた上で、堅実な投資方法を選択することが必要です。

(最終更新日 : 2021年1月4日)

この記事は役に立ちましたか?

  • はい
  • いいえ

マネードクターナビの記事を評価してくださり、誠にありがとうございます!
保険の見直し以外にも、家計や貯蓄、資産運用などお金にまつわるご相談を承っております。

[無料] FP相談する
PAGETOP
[相談は無料] お気軽にお問い合わせください