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保険会社の格付けとは?見るべきポイントはどこ?

保険会社の格付けとは?見るべきポイントはどこ?

この記事の早わかり要約

  • 保険会社の経営状態をはかる指標の1つとして「格付け」があります。
  • 格付けは公平な立場で行われ、多くの判断材料から決められているので、保険会社を選ぶ基準としても有効です。
  • 実際に保険に加入するときは、格付けだけでなく総合的な判断が必要です。急激な状況変化に対応するためにも、プロに相談するのが安心と言えるでしょう。

保険会社の格付けとは

保険会社には格付けというものがあります。格付け機関が保険会社の財務状況などを調査したもので、その会社の経営状態をはかる指標として使われます。格付けは、最高値をAAA(トリプルエー)とし、Dまでのランクによって表されます。また、+(プラス)、-(マイナス)の表示により、さらに細かくランクがわけられています。

格付けを行うための調査内容

保険会社の格付けは様々な側面から調査されます。市場シェア販売チャネルの分散保険金の支払い能力高リスク資産の保有状況など、それぞれにスコアをつけて、総合的に判断します。
また、単純な数字の調査以外にも、経営方針なども判断される一因となります。

格付けの評価対象って何?

格付けは、格付け会社が勝手に調査をして公表しているわけではありません。各保険会社がそれぞれの格付け会社に依頼をするのです。そのため格付けに納得がいかない場合などは取り下げすることもできます。また、格付け会社の多くは民間の会社ですが、独立して調査をしているため、公平な立場での格付けと言えます。格付けの対象は保険会社以外の金融機関はもちろん、金融商品1つ1つに対しても行うことができます。代表的な格付け会社として、ムーディーズ(MOODY’S)や、スタンダード&プアーズ(STANDARD & POOR’S)などがあります。

ソルベンシー・マージン比率と格付け

格付けの調査内容には、ソルベンシー・マージン比率も含まれています。ソルベンシー・マージン比率とは、想定を超えるリスクに対して、どれくらいの支払余力があるかを示す指標です。一般的に、ソルベンシー・マージン比率が200%以上だと安心だとされていますが、さらに詳しくは下記よりご確認いただけます。ソルベンシー・マージン比率とは?高い保険会社は安心?
日本では保険会社のソルベンシー・マージン比率に主体を置いて、評判や口コミが広がることがありますが、格付け会社はソルベンシー・マージン比率を全体の判断基準の10~20%程の割合で判断しています。

保険会社の格付けは保険の選び方に影響する?

格付け会社は複数ありますが、どの格付け会社も大きく格付けに違いがあるわけではないようです。各保険会社のホームページ等でも公開されていますので、参考に見てみるのも良いでしょう。保険を選ぶときには商品の内容だけでなく、保険会社自体の安心度も含めて判断することも方法の1つです。一般的にA以上の保険会社を選ぶのが良いと言われています。
ただし、急激な財政状況の変化で格付けの変更が間に合わないケースもあるので注意が必要です。一般の人が保険会社の安全性まで含めて判断するのは難しいと言えますし、格付けのランキングも変動するものです。保険を選ぶ上で、格付けも参考にしたいという方は、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが安心でしょう。保険の相談相手の選び方

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おさらい

  • 保険会社の経営状態をはかる指標の1つとして「格付け」があります。
  • 格付けは公平な立場で行われ、多くの判断材料から決められているので、保険会社を選ぶ基準としても有効です。
  • 実際に保険に加入するときは、格付けだけでなく、総合的に判断することが大切です。急激な状況変化に対応するためにも、プロに相談するのが安心と言えるでしょう。

 

(最終更新日 : 2021年1月6日)

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