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平均余命の読み方は?平均寿命との違いとは?【男女別 年齢ごとの平均余命表あり】

平均余命の読み方は?平均寿命との違いとは?【男女別 年齢ごとの平均余命表あり】

この記事の早わかり要約

  • 平均余命とは、「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」を表している期待値です。
  • 平均余命の他にも、0歳時点の平均余命を表す平均寿命や、健康に生活できるであろう期間を表す健康寿命も、将来を考える上で大切なポイントです。
  • 平均余命を知っていれば、長生きすることを前提に、計画的に老後資金を準備することができます。

平均余命とは?読み方と意味

みなさんは、自分が何歳まで生きる可能性があるといわれているかを知っていますか。長生きを知る尺度の1つに“平均余命”があります。

 

人生100年時代を生き抜くために、“平均余命”について知っておきましょう。

 

平均余命って何?

平均余命とは、「へいきんよめい」と読み、「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」を表している期待値です。

 

男女別に算出され、厚生労働省から発表される簡易生命表から導き出すことができます。

 

たとえば、平成28年度の簡易生命表によると、65歳の男性の平均余命は19.55年で、これは「今65歳の男性は、84才まで生きる可能性がある」と解釈することができます。

 

平均余命の年数は、現在の死亡率が続くと仮定して算出しているため、生活環境や医療の進歩などにより、変化する可能性もあります。

平成28年簡易生命表(男)

平成28年簡易生命表(女)

 

生命表は2種類

生命表とは、ある期間における死亡状況が今後変わらないと仮定して、各年齢の人の死亡率や平均余命を表している表です。

 

厚生労働省が発表している生命表は2種類あり、簡易生命表は毎年、国勢調査の結果を基に作成する完全生命表は5年ごとに公表されています。

 

生命表には、男女別に年齢ごとの生存率や死亡率、平均余命などが細かく記載されています。

 

なんで、平均余命が大切なの?

平均余命を知っていると長生きに備えるヒントになります。平均余命は、その時点の年齢で残り何年生きるか(期待値)がわかります。

 

そのため、平均余命を利用すれば、具体的に老後期間を考えることができ、老後資金の準備に役立てることができます。

 

長生きを知る2つの尺度

長生きをするということは、老後生活も長く続くということです。そのために、ライフプランの設計や、それに基づく資金計画を考えておかなければなりません。

 

考えるヒントとして、平均余命以外の2つのポイントを押さえておきましょう。

 

1.平均寿命

平均余命よりも平均寿命の方が、よく耳にするかもしれませんが、“平均寿命”とは、0歳の時点での平均余命のことです。

 

今年生まれた赤ちゃんが、およそ何歳まで生きるかを表しています。

 

平均寿命は、日本における死亡状況を表しているため、保険福祉水準を総合的に示す基準として幅広く活用されています。

 

2.健康寿命

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。

 

2000年にWHO(世界保健機関)が提唱してから、老後は長生きをするだけではなく、いかに健康に生活できる期間を伸ばすかにも注目が集まっています。

 

特に、健康寿命と平均寿命との差がポイントです。この差は、なんらかの理由で日常生活が制限されて生活をしている状態(=介護・病気など)と考えることができます。

 

差が広まるほど、健康上の問題で、日常生活が制限された期間が長くなるということですので、病気に対する備え、医療費、介護の問題やその費用などの問題にも対応していかなければなりません。

 

男性の健康寿命は72.14歳で、平均寿命は80.98歳。その差は8.84歳。女性の健康寿命は74.79歳で、平均寿命は87.14歳、その差は12.35才です。

 

男性と比較すると女性は、健康寿命と平均寿命の差が10歳以上あるため、医療や介護の備えがより重要になります。

参考:厚生労働省科学研究費補助金「健康寿命の全国推移の算定・評価に関する研究―全国と都道府県の推移」

 

年齢ごとの平均余命で自分の余命を見てみよう

実際に、自分の平均余命が何年か気になる人もいるのではないでしょうか。

 

以下の表は、男女別の平均余命になります。自分の年齢の横に書かれている平均余命を足し合わせると、何歳まで生きる可能性があるかがわかります。

 

≪男女別 年齢ごとの平均余命≫

 

平均寿命はどう変化してきたの?

平成28年の簡易生命表によると、男性の平均寿命は80.98歳、女性は87.14歳です。

 

昭和22年(1947年)以降、現在まで男女ともに平均寿命は延び続けて、平成27年には男女ともに平均寿命は80歳を超えています。

 

また、平均寿命は男女差に開きがあるのも特徴です。平成2年には、男女の差が5.98年とおよそ6年となり、それからは女性の平均寿命が6年ほど長くなっています。

このことからも、同じ年齢の男女なら女性の方が長生きする可能性が高いと言えます。

 

≪平均寿命 推移表≫

 

平均余命と老後生活

 

平均余命の延び 老後のことをどう考える?

これまで見てきたように、平均余命は延び続けています。そのため、長生きを前提に老後生活の設計を行う必要があります。

 

老後生活の設計をするにあたって、3つのポイントを押さえておきましょう。

 

1.老後資金の準備をしっかりと

「早くから老後と向き合うこと」 これが老後を安心して迎えるための心構えです。

 

老後資金は、教育資金・住宅資金と並ぶ“人生の3大資金”と言われており、それだけ多くのお金が必要になるということです。

 

なんとなく老後にはお金がかかると思っているだけでは、安心した老後を手に入れるのは難しいでしょう。しっかりと老後資金を準備する計画を立てておきましょう。

 

それでは、どれくらいの金額を目安に老後資金を準備すればいいのでしょうか。

 

老後資金として準備するお金は、「老後の年間の手取り収入(年金や退職金など)から、生活費などの支出を差し引いて不足した金額」です。

 

また、突発的な出費に備えて、不足分に上乗せした金額があると安心です。

 

以下の計算式を参考にしてみてください。

 

①老後の収入
年金等の毎月の収入×12-(毎月の支出×12+イベントなどの支出)=不足分

② ①の不足分×必要期間+大きなイベント費=老後に必要なお金

③ 退職金や預貯金-②老後に必要なお金=老後資金

この金額が老後資金として貯める金額の目安です。

 

2.働き方を考える

「60歳に定年退職して、そのあと年金を受け取る65歳までは、働き方をセーブしながらゆっくりと過ごす」

 

定年退職後は、こんなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

 

残念ながら、60歳以降の余命が長くなるにつれ、老後の生活に必要なお金は増えるため、60歳になってからも働き続ける必要性が高まっています。

 

老後に向けてスキルアップが必要になる時代は、すぐそこまで来ています。

 

自分が定年退職を迎えたら、どう生きるか。今から、働き方も含めて真剣に考えておきましょう。

 

3.健康をキープする

「いかに健康的に長生きするか」は老後の課題のひとつです。健康であれば、医療費や介護費などの負担も少なくてすみます。

 

日頃から健康を意識しておくことも、老後の備えとして大切なことです。

 

平均余命と保険

老後資金の準備方法のひとつとして、保険を利用することもできます。保険選びには3つのポイントがあります。

 

1.現役時代は保障を重視

いくら老後資金の準備が大切とはいえ、“今”をおざなりにすることはできません。

 

子どもに教育資金が必要な期間などは、死亡保障など家族のための保障を重視することを優先しましょう。

 

保障を重視しながら、資産形成機能も期待できる保険には以下のようなタイプがあります。

 

■ 終身保険

終身保険は、満期がなく、保障が一生涯続くタイプの保険です。満期保険金がないかわりに、解約した時に受け取ることができる解約返戻金があるタイプがほとんどです。

 

しかし、早期に解約すると解約返戻金は払い込んだ保険料を大きく下回ることになります。

 

一方で、プランによっては長期間加入していれば、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回る可能性があるものもあり、資産形成の手段として活用することができます。

 

■ 養老保険

養老保険は、期間内に死亡した場合には死亡保険金を受け取ることができて、満期まで生きていれば満期保険金を受け取ることができる保険です。満期保険金を老後資金として活用することもできます。

 

資産形成機能がある養老保険は、満期保険金や解約返戻金を老後資金として活用することができる反面、解約返戻金のない保険と比較すると保険料は割高です。

 

また、保険は円建て以外にも、外貨建ての保険(米ドルなど外国の通貨で保険料が運用される保険)もあります。自分のリスク許容度や金融商品への理解度を基準にして選びましょう。

 

2.保険の特性を生かした活用

保険に入る目的を明確にして、悩み別に準備する方法もあります。

 

■ 個人年金保険

個人年金保険は、自分で老後資金を準備するための保険です。契約時に決めた一定の年齢に達すると、年金として受け取ることができます。

 

年金の受け取りが開始されるまでの保障は大きくありませんが、自分で将来の資金を準備できるのは安心ですね。

 

■ 介護保険

介護状態になったときに、保険金を受け取ることができる“介護保険”があります。

 

公的介護保険は介護サービスの現物給付ですが、民間の介護保険では保険金として給付されます。

 

男女ともに、健康寿命と平均寿命には大きな差があります。細かな保障内容は保険会社や保険商品ごとに異なりますが、「介護状態になったときのお金が心配」という人は介護保険の活用を検討してみるとよいでしょう。

 

3.預貯金も貯めておく

保険は万が一に備えることができる金融商品です。ただし、途中で解約がしづらいという特徴があります。そのため、老後資金の準備は保険だけではなく、融通の利きやすい預貯金でも準備しておくと安心です。

 

自分や家族が何歳まで長生きするかはわかりません。わからないからこそ、平均余命を知り、備えておくことが大切です。

 

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おさらい

  • 平均余命とは、「ある年齢の人が、あと何年生きることができるのか」を表している期待値です。
  • 平均余命の他にも、0歳時点の平均余命を表す平均寿命や、健康に生活できるであろう期間を表す健康寿命も、将来を考える上で大切なポイントです。
  • 平均余命を知っていれば、長生きすることを前提に、計画的に老後資金を準備することができます。

(最終更新日 : 2019年1月9日)

執筆者

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー、大阪電気通信大学金融経済学部特任講師

現在は、同大学の講師を中心としながら、お金に関する個別相談や、WEB媒体の執筆、女性向けセミナー等を開催。

メガバンクにて、富裕層や法人オーナーを対象とした投資相談業務に従事した経験により、金融商品の販売側と一般の投資者側の両方の視点に立ったお金の知識を伝えることをモットーにしている。

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